日本動物遺伝育種学会
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設立趣意(一部抜粋)
近年、分子生物学の進展はめざましく、家畜の分野でも、QTL解析、遺伝子のクローニング、さらには遺伝子の発現・機能の解析などが急速に進められるようになりました。その結果、種々の遺伝病の原因遺伝子がクローニングされ、遺伝子診断が可能となっております。また、経済形質に関与している量的形質遺伝子座いわゆるQTLがブタ、ウシ、ニワトリなどで次々に検出されています。遠からずそれらの有用遺伝子がクローニングされるものと予想されます。すなわち、従来統計遺伝学においてブラックボックスとされてきた量的形質を支配する遺伝子本体の解析が可能となってきました。
このような背景を踏まえて、これら最新の分子遺伝学の成果を育種に取り込み、統計遺伝学と分子遺伝学とが車の両輪となって、より高度な家畜育種戦略を構築することが必要となってきました。一方、体細胞クローンヒツジの作出に成功し、これが引き金となってウシの体細胞クローンの作出が日常の技術となりつつあります。これらにより、DNA情報を利用する産業いわゆるDNA産業が一層現実味のあるものとなっております。さらに、動物ゲノム解析の研究成果がヒトを含むライフサイエンスへ貢献できる状況も整いつつあるように思われます。いまこそ、動物遺伝育種研究の飛躍的発展を図るべきときにきております。
更新情報
2025年2月17日、動物遺伝育種研究の最新号(53巻1号)を掲載しました。
2025年1月30日、日本学術会議主催シンポジウムの案内をお知らせに掲載しました。
2025年1月14日、動物学会からのOM賞の案内をお知らせに掲載しました。
2024年12月4日、石川県立大学での動物育種学分野の教員の再公募を会員へのお知らせに掲載しました。
2024年11月18日、第25回大会の情報を更新しました。